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抗体誘導ペプチド(FPP005)

Antibody-inducing peptide (FPP005)

IL-23を標的とした抗体誘導ペプチド(FPP005)

 FPP005は、大阪大学大学院医学系研究科との共同研究のもとで当社が創製したIL-23(Interleukin-23)を標的タンパク質とする抗体誘導ペプチドです。現在、乾癬を対象疾患として前臨床試験を実施しております。
 IL-23は、自己免疫疾患において主要な役割を担っているTh17細胞を分化・安定化するサイトカインです。乾癬においても、IL-23により活性化されたTh17細胞は、IL-17AやTNF-αを含む炎症性サイトカインを産生し、慢性的な炎症を引き起こします。
 乾癬の治療では、既存治療が無効或いは重症例の患者様にTNF-α、IL-17及びIL-23を阻害する抗体医薬品が使用されていますが、IL-23は炎症性サイトカインの産生過程において、IL-17A及びTNF-αの上流に位置するため、維持投与期に投与間隔を3か月まで広げても有効性が持続することが報告されています。FPP005は、IL-23を標的タンパク質としていること、感染症ワクチンと同じ作用機序で自己の体内で抗体を誘導できることから、少ない投与回数で高い持続性を有することが期待されます。当社は、この特徴を生かし、FPP005が幅広い患者様に使用していただける利便性の高い長期作用型医薬品となることを目指しています。
 なお、FPP005の研究開発は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 2019年度「研究開発型ベンチャー支援事業/橋渡し研究開発促進による事業化支援」の支援を受けて研究開発を実施しております。

(「抗体誘導ペプチド」は当社の登録商標です。)

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